野口英世への、母シカの手紙

明治45年、アメリカで研究を続ける野口英世へ母の野口シカがつづった手紙。
学もなく文字が書けなかった母は、息子に会いたい一心で囲炉裏の灰で字の練習をしてこの手紙を書いたらしいのです。切実な訴えが・・・。

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(中略)
はやくきてくたされ。はやくきてくたされはやくきてくたされ。はやくきてくたされ。
いしよ(一生)のたのみて。ありまする。
にし(西)さむいてわ。おかみ(拝み)。ひかしさむいてわおかみ。しております。
きた(北)さむいてはおかみおります。みなみ(南)たむいてわおかんておりまする。
ついたち(一日)にわしおたち(塩絶ち)をしております。
ゐ少さま(栄昌様=修験道の僧侶の名前)に。ついたちにわおかんてもろておりまする。
なにおわすれても。これわすれません。
さしん(写真)おみるト。いただいておりまする。はやくきてくたされ。いつくるトおせて(教えて)くたされ。
これのへんちちまちて(返事を待って)をりまする。ねてもねむれません

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はあ、、。野口英世記念館に原本見に行ってみたいな。すごい力の籠った手紙なんでしょうて。