2011年のA-POP総括

昨日に続いて、個人的に気に入ったA-POPの曲をまとめ。2010のときみたいに、気に入った上位3つをあげる感じで。


でもその前に「A-POP」について、浸透しそうであまり浸透してないと思うので説明します。深夜アニメ主題歌やアダルトゲーム主題歌で発展してきたポップスを中心に、それらの流れを汲んだアイドルグループの楽曲・同人音楽までを含むジャンルを「A-POP」としています。これは僕の定義です。

したがって当然ルーツは「主題歌」でありアニメ&ゲームの宣伝の要素が強い「商業音楽」。さらにはオタク・サブカルチャー的要素が強い為どうしても一般人や音楽オタクからは敬遠されがちかとは思うのですが、最近はそうともいえないかもしれませんね。というかそもそも80年代からずっと日本の音楽業界全体を支えてきたのは他でもない「商業音楽」であり、それを嫌うのもおかしな話だとは思うんですが…それは話題がそれるので…


場合によってはかっこいい系だったりやロック系のアニソン(たとえば「JOINT」や「スカイクラッドの観測者」、けいおん!関連など)も含めたほうがいいのかもしれませんが、個人的趣味もありあくまで明るめのポップスに絞りましたAKIBA-POPを強く提唱するMOSAIC.WAVの印象が強いからかもしれませんw


僕は深夜アニメはそんなに見るほうではないですが(1クールでだいたい1〜2本見てます)、主題歌のチェックだけはいつもほぼ全作品するようにしています。やはり同人音楽をあさるよりも当然クオリティは高いですし、アニメ交代の時期(年に4回)にチェックすればほぼついていけるのでフォローするのが楽ですねw

では始めます。


3位 ももいろクローバー - ミライボウル(1月放送「ドラゴンクライシス!」EDテーマ)

ももいろクローバーはアイドルグループですね。編曲のNARASAKIさんはよく存じないのですが、1:02からのサビの急展開はAttack Attack!もビックリです。作曲に前山田健一(ヒャダイン)氏の名前があるので、この急展開は同氏のアレンジとすれば納得です。
ももいろクローバーもアニメ「ドラゴンクライシス!」もよく知らないのですが、ただただサビが凄い。Aメロがどこかファンキーでメンバーがころころかわって面白いのですが、全体的にやっぱり声がアイドルすぎるかも。「アニソン」というものでとらえるとなんというかちょっとベクトルが違う気がしますので3位。曲調こそアニソンですが、これは「タイアップ」としてとらえるべきなんでしょうね。


2位 栗林みな実 他 - すーぱー☆あふぇくしょん(OVAカーニバル・ファンタズム」OPテーマ)

ボーカルは栗林みな実橋本みゆき飛蘭美郷あきyozuca*rino。作詞は畑 亜貴、作曲/編曲に太田雅友。なんですかこれ、メンバーがオールスターすぎるでしょう。
上に同じく僕はOVA作品に関してはほとんど知らないので曲だけの評価になってしまうのですが、A-POPとしてはまさに「王道」。突き抜けるほど明るい4つ打ちポップスでリードにはホーン隊、超キレイなメロディラインにかわいい歌詞&合いの手、アニメーションはキャラクターのダンス。求められるものをすべてうまく詰め込んだ、本当にお手本のようなA-POPだと思います。ここまでカンペキな曲はそうそうないです。

例年ならこの曲がブッチギリで1位です。それくらいキレイに完成されている。僕も「あーどう考えても今年はこれが一番だな」と思っていました・・・あの曲を聴くまでは・・・



1位 R-15♥ - HIRAMEKI! ピース(≧▽≦)v(1月放送「R-15」EDテーマ)

ボーカルは同アニメの新人声優陣で、作曲・編曲は野中"まさ"雄一氏。
こちらも曲自体は王道路線ですが、ただただ最強の一言。今まで出会った全てのA-POP楽曲で最も気に入っているといっても過言ではありません。2位の「すーぱー☆あふぇくしょん」に比べればボーカルは見劣りしていますが、「ボーカルは下手なほうが良い時がある」というA-POP特有の現象によってむしろハンパない中毒性を生んでいます。オケのアレンジの良さは負けていないですし、2位との差はこのボーカル周りなのかなと思います。わざとらしく可愛く歌うのは上手い人を呼んでくればいいですが、新人の出すこのたどたどしい感じが奇跡的なほどマッチしています
それと、何より凄いと思っているのが0:41の「イェ〜イ」。このちょっとうざったいような、絶妙な合いの手は聴いたことありませんでした。普通ならオタクに媚び媚びな黄色い声というか可愛い声で「イェーイ!」というものだと思うんですが…王道アレンジの中にある下手目なVoならまだ他に例はありますが、この合いの手のアプローチは本当に新鮮でした。
「すーぱー☆あふぇくしょん」が完璧に固めてきたものを、少し崩すことで超えてしまったという印象です。この曲が本当に衝撃すぎて、アニメの「R-15」全話見ました。新人声優だけあって演技がちょっと不自然で、あんまり面白くなかったです。チクショー。


それと今回はランク外でしたが、日常OPを筆頭に前山田健一さんの今年の楽曲はどれもハイクオリティでした。2011年は前山田さんの年だった印象があるほど、同氏によってアニソン界はかなり活気付いたと思います。



以上です。「HIRAMEKI! ピース(≧▽≦)v」は今のところA-POPで世界一好きな楽曲です。2011年はスクリーモが不作でしたが、この曲に出会えただけでそんなのも吹き飛ぶ位に衝撃でした。アニメも人気出てたらなぁ。

2011のJ-ROCKも気が向いたらやります。こんな長文はかかないけど。